寒い日が続きますね。
猛威をふるっていたインフルエンザも
少し落ち着いて来た様です。
しかし。。。寒い(苦笑)
着物を着るにも寒いですから…
ショールも大活躍。
そこで見逃せないのが羽織です。
羽織を着ると
折角の帯結びが隠れてしまって
あまり人気がない???
そんなことはないと思うのになあ。
お洒落なのに勿体無い。
そんな訳で
今回のテーマは羽織です。
。。。って言うか羽織る物でしょうか。
羽織について。。。
『もみじに着て、さくらに脱ぐ』と言われます。
紅葉の季節に肌寒さを感じ
羽織恋しくなるのがもみじの季節。
三月も終わる頃桜の便りを聞くと
羽織を脱いで春を感じたくなるのがさくらの季節。
羽織はジャケットや
カーディガンの様なもので
羽織は着物の部類に属するので
脱ぐ必要がありませんが道行コートや道中着は
洋服で言うオーバーやトレンチコートの様なものなので
訪問先の玄関では脱ぎます。
まずは、
現在の道行(みちゆき)は
この様な形をしています⬇️
そして、
道中着(どうちゅうぎ)は
着物の様に合わせて着る形です⬇️
そう言えば、
道行(みちゆき)コートや道中着にも歴史があります。
桃山時代 16世紀中ごろからポルトガル人や
スペイン人が貿易や布教の目的で来船します。
その時の衣装風俗を日本人なりに
取り入れ現在まで続いている物があります。
『坊主合羽』合羽(カッパ)・capa⬇️
宣教師が着た物から取り入れた合羽を
坊主合羽と呼びます。
時代劇で織田信長がよく着ていますね。
道行コートの衿の始まりのきっかけが
織田信長ってことでしょうか(笑)
『半合羽』⬇️
坊主合羽は着物に会うように変形し
男性は衿が小さく付きます。
長さにより半合羽 長合羽があったりで
参勤交代時に武士が道中に着たり
武家に出入りする商人達が着たようです。
『鷹匠合羽』⬇️
現在の道行きコートは元々「鷹匠」や「餌差」が着ていた
鷹匠合羽からきています。
また、江戸時代は男性が着ていました。
そうそう、道行と呼ばれる様になったのは
歌舞伎や人形浄瑠璃で「仮名手本忠臣蔵」という
演目の中の「お軽勘平道行の場」で
勘平がこれを着たことで人気が出たことが始まりです。
『道中合羽』⬇️
女性が着るのが道中合羽。
現在の道中着とは少々違い「しごき帯」で上げて着ていました。
衿は汚れを防ぐ事や補強の目的で黒い布を着けていて
江戸時代の旅に必要なことだったのかもしれませんね。
さて。。。
帯が見えなくても
可愛い、お洒落、カッコいい
羽織コーディネートを
いくつかご紹介します。
いかがでしょうか?
羽織って可愛いんです。
今の時期の限定だから是非チャレンジしてくださいね。
※ 画像をいくつかお借りしています。
ありがとうございます。